システム開発を行う上で独特だなと思うものの1つが、「自分がどこにいるか」を把握して操作を行う点です。
通常、画面上でアプリを起動したり、ファイルの選択、移動や実行する時には意識しなくて問題ないですが、コマンド操作をするには重要なポイントです❗️
今どこにいるかが重要な理由
例えば小中学校をイメージすると、教室やグラウンド、図書館に、音楽室など様々な場所がありますよね?
図書館には本がたくさんあり、グラウンド/体育館にはボールなど備品やサッカーやバスケをするためのコートがあります。
教室でボール遊びをして窓ガラスを割るようなヤンチャな場合を除いて、本を借りるのは図書室、絵を描くのは美術室、サッカーをするならグラウンドでやるのが普通でしょう。
Linuxでのコマンド処理の基本は自分の位置が基準となります。
次の授業が音楽だから必要なものを持って音楽室に移動しますし、教室に忘れ物をしたら教室に戻る必要があります。
そうした教室というエリアをディレクトリ、教室の場所の情報をパスといいます。
その感覚を大事に続きにいきましょう!
ディレクトリに関するコマンドを覚える
①pwd
さて、それでは自分の居場所を知ることから始めていきましょう!
こちらのコマンドによって、今のパスを確認することができます。
$ pwd
/Users/{ユーザ名}/Documents/
ここでは、”Users”の中に、{ユーザ名}の情報、そして”Documents”の順に入れ子になって情報が入っていることがわかります。
②ls
次に今、自分がいる場所に何があるかを見てみましょう‼️
サッカーをしにグラウンドにきたのに、サッカーボールがないとサッカーはできません。
$ ls
test
sample
memo.txt
ここでは、test, sampleというディレクトリ、memo.txtという書類があります。
このように、拡張子でファイルの種類を判断することができますが、改めてご紹介します。
③cd
それでは、先ほど見つけた”test”のディレクトリに移動してみましょう!
合わせて “ls”コマンドで中身もみていきます。
$ cd test
$ ls
test1.txt
test2.txt
text.html
“cd” コマンドで移動したことで、自分の場所が変わって”ls”コマンド実行後の結果が変化していることがわかると思います。
最後に、おさらい問題を書いておきます。
「③cd」のあと、”pwd”コマンドを実行するとどのように出力されるでしょうか?
ご自身で予想しつつ、実際にやってみましょう。
いかがだったでしょうか?
この動作自体を実行することはほとんどなく、様々な作業中に自然と叩かれる回数がめちゃくちゃ多いコマンドなので、ぜひ身に付けておきましょう❗️
コメント